1956年、山陰唯一のミッションスクールとして産声を上げた松徳学院は、2005年に男女共学として生まれ変わり、現在に至ります。本校は「国際教育」と「人間教育」という、開校以来揺るぎない教育理念のもとに、未来に羽ばたく生徒達の成長を願い、松徳ならではの教育活動を推進してまいりました。
その中でも特に近年力を入れているのが、個々の能力を開花させる取り組みです。2023年、本校は世界に一万校以上のネットワークを持つユネスコスクールの公式加盟校に認定されました。「世界に繋がる探究」として地域や行政、NPO、また企業の方々と協働し、本三つの柱「環境」「国際」「福祉」に沿った様々なプロジェクトを全校生徒で実践しています。これらを通し、この不確実な時代に最も必要とされるESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)の牽引校となることを目指しています。
世界共通語である英語の習得は、国際平和と人類の促進を目的とするユネスコの理念を遂行するために重要です。常駐のネイティブスピーカーとの関りや、また英検上級取得を目標とした学習等を通じて英語力を養い、国境を越えた相互理解を可能にしていきます。
また「自立」をテーマにした学習方法を取り入れたアドバンスコースでは、国公立大学や有名私立大学合格者が年々増加しています。個別面談を繰り返すことで、自分自身に最適な勉強方法を見つけていくことが、成果に繋がったと感じます。更に専門学校や就職の進路選択においても、細やかな指導によって実現を可能にしています。生徒がどの道を選んでも、その夢を全力であと押しする―この本校の姿勢は何があっても揺るぎません。
松徳学院は、設立母体であるイエズス孝女会のシスター達から、「キリスト教に基づいた愛の精神」という偉大な遺産を受け継ぎました。皆さんは唯一無二であり、価値ある存在です。それぞれの人生を生徒達が力いっぱい歩んでいけるよう、これからも支援してまいります。
1871年 カンディダ・マリアが、スペインに女子教育を目的とするイエズス孝女会を設立
その後ヨーロッパ、南米、中米、北米、中国、フィリピン、台湾各地に多数の学校を設立
1956年 学校法人イエズス孝女会学園松徳女学院中学校開校
母衣小学校内の仮校舎に85名入学
校舎竣工
1958年 保護者会である松徳会設立
1959年 中学校第1回卒業式
松徳女学院高等学校開校 96名入学
1961年 運動場拡張
1962年 校歌制定
高等学校第1回卒業式
同窓会設立
校舎第2期工事竣工
1965年 運動場整備
1966年 正面玄関前整備 聖母像安置
創立10周年記念式典 スペイン大使列席
1971年 テニスコート完成
1980年 体育館竣工
創立25周年記念式典
1985年 松徳ハウス(学生寮)竣工
1986年 松徳教育後援会発足
1992年 中学校五日制導入
1993年 高等学校週五日制導入
中学校海外研修旅行開始
1994年 前後期の二学期制導入
1996年 イエズス孝女会創立者カンディダ・マリア 列福
1999年 増築校舎竣工
2001年 普通教室空調設備完了
2004年 学校法人イエズス孝女会学園から学校法人松徳学園に名称変更
2005年 校名を松徳学院中学校・高等学校に改称
男女共学、週六日制、アドバンス・グローバルのコース制導入
創立50周年記念式典
2010年 イエズス孝女会創立者カンディダ・マリア 列聖
2016年 創立60周年記念式典
2020年 普通教室にプロジェクター導入
2021年 中学生全生徒iPad導入
生徒用トイレ改修
2023年 ユネスコスクール認定、週5日制、松徳メソッド導入
〜 建学の精神 〜
松徳学院は、1871年にスペインで創立されたカトリック修道会イエズス孝女会を母体として創立されました。そしてその精神を受け継いでおります。会の創立者カンディダ・マリアは教育に深い熱意と愛に基づく教育理念を持っていました。それは1956年、松江にもたらされ、松徳女学院として設立されました。2005年4月からは男女共学の中高一貫校としてステップアップいたしました。
松徳学院は、キリスト教精神に溢れた人間を育てることを建学の精神としています。
一人一人が神から命を受け、生かされているかけがえのない存在であることに気づくと共に、地球社会の兄弟姉妹に目覚めて、社会に貢献できる人材を育成することを教育目標としています。
そのために、一人一人が大事にされ、豊かな人間性を身につけ、与えられた可能性を最大限に伸ばし、知だけでなく全人格がバランスよく発達できるように援助する教育をめざします。
~ 生活信条 ~
<誠実>人がどう思うか、人が見ているかどうかなどに左右されることなく、私達を慈愛のまなざしで常に見守っていてくださる真実の神のみ前で、常に自己の良心と良識に従って実行する堅固な意思を養う。
<賢明>時代の流れにおし流されることなく、真偽、善悪を正しく見極め、時・場所・状況に応じて的確に判断し、行動に移す能力を養い、まちがったことを鋭く批判すると同時に、いたずらに批判に走ることなく、正しい権威には常に素直に耳を傾け、その指導に従う従順さを養う。
<進取>普遍的で確かな価値観のもとに、自分自身を大切にし、惜しみない心と努力をもって、自ら進んで積極的に善を行い、他に対して常に奉仕、貢献する心を養う。
本校の究極的な目標であり、キリスト教精神に基づき、ひとりひとりが神から命を受け、生かされているかけがえのない存在であることに気づき、 自分のため人のために何をなすべきかを考え、社会に貢献できる人材育成をすることです。
本校では、一人ひとりの違いを認識し多様性を受け入れる教育を創立以来行っています。
世界で最も多くの信者を誇るキリスト教をもとに設立された本校は、世界的な視野に立って、国際感覚を身につけた日本人の育成を目指しています。
そのために、世界の公用語として通用する英語教育に開校以来熱心に取り組んでいます